研医会眼科診療所
     ドライアイのこと
 
           

 最近、ドライアイの症状を訴える人がふえているようです。これには、まばたきする頻度が少なくなって起こるものの他、いくつかの原因が考えられます。

 意外なことに、健康のためと思ってしていたことが、目にはよくない場合もあります。ダイエットのためにコレステロールを下げる効果のあるオイルのみを長く摂取していることで、ドライアイになったケースがある、という例が報告されています。そのような時はこうした特別なオイルの摂取を一時見合わせたり、マヨネーズや卵を食べるようにすることで目の焦燥感がとれることもあります。


 また、低血圧や更年期障害などの他の疾患から水分不足になり、ドライアイの症状を起こすことがあります。こうした場合はその疾患が改善されると目の健康も取り戻せることが多いので、まずはその治療が必要です。


 冬になると唇が荒れる、割れるということがおこる人はビタミンAの不足が考えられますが、このビタミンAが不足すると、ドライアイを引き起こしてしまいます。うなぎやレバー、チーズ、アンコウの肝、野菜であればにんじん、ブロッコリー、ほうれん草、かぼちゃなど、積極的にビタミンAを摂り予防してください。また、口角炎や口内炎になりやすい人はビタミンB2不足のことがあります。このビタミンB2は粘膜を保護する作用があるので、目にも必要な栄養素です。豚肉、うなぎ、どじょう、いわし、さばの加工品、たらこ、レバー、アーモンド、菊のり(乾燥した菊の花びら)、しそなどに多く含まれているので、こうしたものを食べて目の充血やゴロゴロ感とは無縁でいたいものです。

 

 

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