研医会眼科診療所
     眼底眼圧検査のおすすめ
 
           

眼の網膜の血管は、脳の血管とも特徴が似ており、全身の微小血管のようすが推測できる所と言われています。この網膜の血管や視神経乳頭を視るのが、眼底検査というものです。瞳孔(どうこう)から眼底に光を当て、眼科医が検眼鏡で見るという、負担の少ない検査です。

眼底にはさまざまな病気の兆候が現れます。眼の疾患だけでなく、動脈硬化、高血圧、糖尿病、血液疾患、また原虫やウイルス感染さえこの眼底に異変を起こすため、目は全身の窓と考えられています。

網膜の微小血管に変化のある者はない者に比べて将来脳卒中を起こす確率が高いという研究報告もあります。眼底検査での結果をもとに生活習慣を見直せば、心筋梗塞,脳梗塞などという重大な病気を回避できる可能性もあるのです。

また、緑内障の発見には眼圧検査が有効です。自覚症状の現れた時には病状が進行しているということも多いこの緑内障、早期発見に努めたいものです。

なお東京都中央区では区民検診で眼底眼圧検査を行っています。40歳を過ぎたら、積極的にこれらの検査を受け、健康のチェックをしてください。

 

 

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