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公益財団法人研医会

研医会診療所
眼科(保健医療機関)

          

医師: 中泉 行弘

公益財団法人 研医会 代表理事

日本眼科学会認定眼科専門医

【診療】

おしらせ

◎診療日 月曜日から金曜日
8:30-12:30、15:00-17:00


 

ご予約の必要はありません。
土・日・祝日は休診です。

マスクの着用をお願いいたします。

 

 


 
【コラム】


 
緑内障とは

 眼内では房水と呼ばれる水分が産生され、眼内を循環し、眼圧を維持しています。

 緑内障とは、健常眼圧をこえた状態で、房水の排泄の障害によって起こります。 健常眼圧とは、眼の機能障害を起こさない眼圧をいい、正常眼圧とは、多数の健常眼から統計的に得た眼圧の数値です。ですから正常眼圧の範囲内であっても、その人の健常眼圧を超えていれば機能障害を起こして、緑内障になります。

 診断は視力検査、眼圧検査、眼底検査等が主流で、場合によっては視野検査が必要なこともあります。

 なかなか自覚症状の表れにくい緑内障ですが、視野の一部が欠けたり、視力が低下したと感じられた場合はもちろん、何の異常も感じられない時にも眼圧の検査をして眼を守りたいものです。

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目によい食べ物の話

私ども研医会の所蔵する江戸時代の医書を見てみますと、目に良い食べ物というものが紹介されていることがあります。当時は医療も流派によって考え方がちがっていたため、その推奨する食べ物はさまざまです。しかし、いくつかの書物をひも解いてみると、ある程度、共通のものがでてきます。

ためしに『眼目治療手引草』、『諸疾禁好集』、『宜禁本草集要歌』という3冊を読んで、2回以上「目に良い食べ物」とされて出てきたものをあげてみますと、 赤小豆、鯵、なまこ、かやのみ、黒胡椒、鯉、ごぼう、さざえ、山椒、タニシ、うど、なずな、なつめ、はも、ひゆ、ふき等となっています。

昔の人たちが何を根拠にしていたかはわかりませんが、今の栄養学で目に良いとされるビタミンA、B、C、亜鉛、タウリン、また、抗酸化作用のあるDHAやルテイン、といったものが含まれていて、彼らの持っていた知恵に驚かされます。

最近の医学情報にも、ドライアイ予防にはマグロを食べるとよいとか、加齢性黄斑変性には食事にビタミンEや亜鉛の多く含まれるものを食べるとよいという研究報告もあります。コンピュータやテレビの画面を見て疲れた目には、私たちも充分な栄養を摂って、目のトラブルを避けたいですね。

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ドライアイのこと

 最近、ドライアイの症状を訴える人がふえているようです。これには、まばたきする頻度が少なくなって起こるものの他、いくつかの原因が考えられます。

 意外なことに、健康のためと思ってしていたことが、目にはよくない場合もあります。ダイエットのためにコレステロールを下げる効果のあるオイルのみを長く摂取していることで、ドライアイになったケースがある、という例が報告されています。そのような時はこうした特別なオイルの摂取を一時見合わせたり、マヨネーズや卵を食べるようにすることで目の焦燥感がとれることもあります。

 また、低血圧や更年期障害などの他の疾患から水分不足になり、ドライアイの症状を起こすことがあります。こうした場合はその疾患が改善されると目の健康も取り戻せることが多いので、まずはその治療が必要です。

 冬になると唇が荒れる、割れるということがおこる人はビタミンAの不足が考えられますが、このビタミンAが不足すると、ドライアイを引き起こしてしまいます。うなぎやレバー、チーズ、アンコウの肝、野菜であればにんじん、ブロッコリー、ほうれん草、かぼちゃなど、積極的にビタミンAを摂り予防してください。

 また、口角炎や口内炎になりやすい人はビタミンB2不足のことがあります。このビタミンB2は粘膜を保護する作用があるので、目にも必要な栄養素です。豚肉、うなぎ、どじょう、いわし、さばの加工品、たらこ、レバー、アーモンド、菊のり(乾燥した菊の花びら)、しそなどに多く含まれているので、こうしたものを食べて目の充血やゴロゴロ感とは無縁でいたいものです。

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眼底・眼圧検査のおすすめ

眼の網膜の血管は、脳の血管とも特徴が似ており、全身の微小血管のようすが推測できる所と言われています。この網膜の血管や視神経乳頭を視るのが、眼底検査というものです。瞳孔(どうこう)から眼底に光を当て、眼科医が検眼鏡で見るという、負担の少ない検査です。

眼底にはさまざまな病気の兆候が現れます。眼の疾患だけでなく、動脈硬化、高血圧、糖尿病、血液疾患、また原虫やウイルス感染さえこの眼底に異変を起こすため、目は全身の窓と考えられています。

網膜の微小血管に変化のある者はない者に比べて将来脳卒中を起こす確率が高いという研究報告もあります。眼底検査での結果をもとに生活習慣を見直せば、心筋梗塞,脳梗塞などという重大な病気を回避できる可能性もあるのです。

また、緑内障の発見には眼圧検査が有効です。自覚症状の現れた時には病状が進行しているということも多いこの緑内障、早期発見に努めたいものです。

なお東京都中央区では区民検診で眼底眼圧検査を行っています。40歳を過ぎたら、積極的にこれらの検査を受け、健康のチェックをしてください。

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プール熱と目の充血

 夏、プール熱という言葉をお聞きになることがあると思います。プールの水が汚染されて感染することが多いため、この名前があり、患者の90%は9歳までのお子さんが占めるといいます。

 症状は発熱、のどの痛み、目の充血や目の痛み、目脂などです。そのほかに、感染した場所によって、咳、腹痛、頭痛、血尿など、さまざまな症状を引き起こす場合もあります。病原体のアデノウイルスは症状の出る3日前から2週間後まで排泄されるということですから、感染が疑われたらタオルの共用を避け、飛沫感染に用心しなくてはなりません。プラスチックなどの表面などでは最大で49日も生きているという報告もあるそうですから、使ったコップや食器をきちんと洗うなどということも必要です。

 予防としては、感染者との密接な接触を避けるほか、うがいや手洗いを励行すること。感染者の目脂(めやに)や涙には多量のウイルスがあり、便や尿中にもウイルスがありますので、プール、お風呂、トイレでの感染を防ぐようにしたいものです。楽しい夏休みを過ごすためにも気をつけてください。

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結膜下出血の解析 平成24年

結膜下出血

『眼病図譜Ⅰ』(庄司義治編 金原出版1969 研医会図書館蔵)より

 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明の場合が最も多い。割と頻繁に見られるが、謎の多い症状でもある。

 主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。痛みなどの自覚症状を伴わないことがほとんどであるので、他人に指摘されたり自身が鏡などを見て偶然に気付く場合が多い。

 当診療所では、平成24年に原因不明と思われる結膜下出血を55症例経験したので、月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼、左眼)割合と、4項目に分けてまとめてみた。

 月別患者総数は8月が最も多く8人(男性4人、女性4人)、次いで4月の7人(男性2人、女性5人)、6月の7人(男性3人、女性4人)、12月の7人(男性7人、女性0人)となった。

 年齢別患者総数は60代が最も多く16人(男性13人、女性3人)、次いで50代14人(男性8人、女性6人)となった。

 性別患者割合は男性54.5%、女性45.5%であった。

 発症眼(右眼、左眼)割合は、右眼が65.5%、左眼が34.5%であった。

結膜下出血の解析 平成24年 図1

結膜下出血の解析 平成24年 図2

結膜下出血の解析 平成24年 図3

結膜下出血の解析 平成24年 図4

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結膜下出血の解析 平成25年

 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明の場合が最も多い。割と頻繁に見られるが、謎の多い症状でもある。

 主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。痛みなどの自覚症状を伴わないことがほとんどであるので、他人に指摘されたり自身が鏡などを見て偶然に気付く場合が多い。

 当診療所では、平成25年に原因不明と思われる結膜下出血を102症例経験したので、月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼、左眼)割合と、4項目に分けてまとめてみた。

 月別患者総数は1月と5月が最も多く1月12人(男性19人、女性2人)、5月の12人(男性6人、女性6人)、次いで2月の11人(男性9人、女性2人)、3月の11人(男性8人、女性3人)となった。

 年齢別患者総数は50代が最も多く23人(男性17人、女性6人)、次いで60代22人(男性17人、女性2人)となった。

 性別患者割合は男性63.7%、女性36.3%であった。

 発症眼(右眼、左眼)割合は、右眼が46.1%、左眼が53.9%であった。

結膜下出血 月別患者数

結膜下出血の解析 平成25年 図1

結膜下出血 年齢別患者数

結膜下出血の解析 平成25年 図2

結膜下出血の解析 平成25年 図3

結膜下出血の解析 平成25年 図4

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結膜下出血の解析 平成26年

 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明の場合が最も多い。割と頻繁に見られるが、謎の多い症状でもある。

 主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。痛みなどの自覚症状を伴わないことがほとんどであるので、他例に指摘されたり自身が鏡などを見て偶然に気付く場合が多い。

 当診療所では、平成26年に原因不明と思われる結膜下出血を73症例経験したので、月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼、左眼)割合と、4項目に分けてまとめてみた。

平成26年 結膜下出血 月別患者数(名)

結膜下出血の解析 平成26年 図1

平成26年 結膜下出血 年齢別患者

結膜下出血の解析 平成26年 図2

結膜下出血の解析 平成26年 図3

結膜下出血の解析 平成26年 図4

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結膜下出血の解析 平成27年

 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明な場合が最も多い。

 割に頻繁に見られるが謎の多い症状でもある。

 主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。

 痛みなどの自覚症状を伴わないことが殆どであるので他人に指摘されたり、自身が鏡などを見て偶然に気づく場合が多い。

 当診療所では平成27年に原因不明と思われる結膜下出血を60症例経験したので月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼・左眼)割合、と4項目に分けてまとめてみた。

月別患者総数は9月が最も多く9名(男性5名、女性4名)、次いで6月の8名(男性4名、女性4名)となった。

結膜下出血の解析 平成27年 図1

年齢別患者総数は50代が最も多く22名(男性13名、女性9名)、次いで60代14名(男性9名、女性5名)となった。

結膜下出血の解析 平成27年 図2

性別患者割合は男性55%、女性45%であった。

結膜下出血の解析 平成27年 図3

発症眼(右眼・左眼)割合は右眼が63.3%、左眼が36.7%であった。

結膜下出血の解析 平成27年 図4

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結膜下出血の解析 平成28年

 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明な場合が最も多い。

 割に頻繁に見られるが謎の多い症状でもある。

 主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。

 痛みなどの自覚症状を伴わないことが殆どであるので他人に指摘されたり、自身が鏡などを見て偶然に気づく場合が多い。

 当診療所では平成28年に原因不明と思われる結膜下出血を52症例経験したので月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼・左眼)割合、と4項目に分けてまとめてみた。

月別患者総数は2月が最も多く10名(男性5名、女性5名)、次いで3月の9名(男性6名、女性3名)となった。

結膜下出血の解析 平成28年 図1

年齢別患者総数は60代が最も多く14名(男性8名、女性6名)、次いで70代13名(男性11名、女性2名)となった。

結膜下出血の解析 平成28年 図2

性別患者割合は男性58%、女性42%であった。

結膜下出血の解析 平成28年 図3

発症眼(右眼・左眼)割合は右眼が63%、左眼が37%であった。

結膜下出血の解析 平成28年 図4

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